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DVDVBOX
 
発売日:2009年05月22日
太陽にほえろ!
1980 DVD-BOX I

伝説のテレビドラマシリーズ
「太陽にほえろ!」DVD-BOX!

価格:41,580円
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『太陽にほえろ! 1980 DVD-BOX I』が発売になりました。 詳しい事情は書けませんが、僕の他の仕事との掛け持ちだけでなく、今回も非常に時間が無い中での制作作業となりました。そしたまたありがたいことに、「バップ屋」のご担当者から原稿の締め切りの催促がやってきます(笑)。DVD-BOXの制作サポート(というかジャケットも含む付属物の全般ですが)を発注頂いている高島幹雄が、僭越ながらDVDの制作エピソードを主体にしたコラムのようなものを書かせていただきます。良かったら気楽におつきあい下さい。

 

●『太陽にほえろ! 1980 DVD-BOX I』のBOXアートについて

今回のボックスは1980年のお正月作品である第388話「ゴリラ」から1980年7月放映の第414話「島刑事よ、永遠に」までの27話分を収録しています。
 3月の放映で沖雅也さんが演じたスコッチ刑事が本格的に復帰、7月放映分では小野寺昭さんが演じた殿下の殉職と神田正輝さんのドック刑事が登場と、『太陽にほえろ!』に変革期が訪れるわけですが、今回は単純に6月までの上半期作品だけを収録するものではなく、シリーズの大きな区切りとなる殿下の殉職まで網羅して、次回の『太陽にほえろ! 1980 DVD-BOX II』をドック刑事の登場から収録、という筆者の提案を採用して頂きました。いつもよりも1話分多いので、価格もそれなりに上がってしまい申し訳ありません。後半は1話分少ないので、いつもより若干お安くなります。
 さて、ボックスですが、今回はスコッチ復帰以降、殿下殉職までのメンバーによる集合写真をメインに使い、バップの制作担当の方から、以前よりも少し変えたい、という要望もあったので、いつかやってみようと思っていたオープニングのキャスト紹介カットをあしらってみました。誰か1人、2人の刑事をピックアップしたジャケットも良いのですが、こういう写真の方が広く一般的にも『太陽にほえろ!』という番組のイメージに合った写真、デザインなのではないかと思います。

 

●各中ジャケットの写真について

 今回のボックスの制作に入る前に、日本テレビにて現存する写真をチェック、捜索など手配に出向きました。
当時のカラーのスチール写真は画像データ化されたものが残っています。モノクロ写真は写真ではなく、ネガで保管されており(ここには撮影日が記載されています。この要素もブックレットの資料として活用しました)、ボックスの収録作品だけでも何千本とあるものを数日かけて全てチェックさせて頂きました。年とともにカラー写真の現存率が増えてきて、今回から中ジャケットも全部カラー写真でいけるのでは?と思いましたが、全話分は残っておらず、ジャケットによってカラーのものとモノクロのものができてしまうのも商品としては良くないことなので、今回も各ディスクのジャケットは全部モノクロ写真にさせて頂きました。
 
 DISC-001は、第388話「ゴリラ」から、ゴリさんとシリーズ後期の80年代に入って人気もあがってくるセミレギュラー、横谷雄二扮する吉野巡査です。放送当時の出版物『太陽にほえろ!名場面集3』にも掲載されていたものと同じ写真を使いました。DVDに使っている写真と過去の出版物の掲載写真とのダブりをご指摘するファンもいらっしゃいますが、DVDを購入される方全員が出版物を持っているということはないので、公平性を期すというわけでもないですが、なるべくDVDでも掲載するようにしています。 知っている方には懐かしく感じるような当時の新聞、雑誌での番宣や出版物にあった写真が現存するにも関わらず、未公開カットばかりを掲載するというのも本末転倒なことになります。膨大なネガの中から、同じ写真を探すのもまた難儀で、必ずしも当時の出版物に掲載されていたものが残っているわけではないのですが、現存する限りはなるべく掲載したいと思っています。

 

 DISC-002は、第393話「密偵」の山さん。こちらは珍しい部類の写真ではないでしょうか?

 

 DISC-003は、第396話「記念樹」からスニーカーと少年の国立競技場での走りの写真を、スニーカーだけを表面に使いました。ジャケットの内側には無加工のオリジナル写真を掲載しています。
 DVDを入手された方はお気付きと思いますが、中ジャケットの表4面(裏面)にはいつも集合写真を掲載しています。このディスクまではスコッチ復帰前(第399話はセミレギュラー扱い)なので、前回のDVD-BOXと同じ写真ですが、スニーカー登場時の集合写真を使いました。知らない方が関与して、事務的にやると、たぶん全部がスコッチがいる集合写真が表4に入っていたかもしれません。スニーカー加入時の集合写真は、この写真以外にも残っているのですが、その殆どはピントがボケた状態の写真で商品には使えないレベルなのです。残念なことです。

 

 DISC-004は、第400話「スコッチ・イン・沖縄」。スコッチ復帰編となる本作は、本放映当時の番宣CMや予告編でも、この海辺で拳銃を抜き出すスコッチの所作が、カッコいいを越えるカッコよさ。モノクロ写真の捜索でも、このシーンを探しました。幸運にも現存していたので、これをジャケットに選びました。このディスクからは、中ジャケット裏面には、スコッチが加入して以後、殿下殉職までの集合写真になっています。

 

 DISC-005は、もう1人、いや2人、人生の転換期を迎えるロッキーと長谷直美扮する後のマミー刑事、早瀬令子婦警です。第407話「都会の潮騒」からの当時も頻繁に使われた写真をジャケットにしました。
 
 DISC-006は、第411話「長さんが人を撃った」から長さんとスニーカー。本来はヨコ位置の写真なのですが、タテにトリミングして頂きました。もちろんジャケットの内側にはノートリミングにて掲載しています。

 

 DISC-007は、第414話「島刑事よ、永遠に」から、爆弾を持った犯人を屋上に追いつめた殿下のカットです。特典映像でも語られていますが、他の刑事たちと違って、殉職シーンに殿下本人の姿がないので、中ジャケットの写真選びにもちょっと苦労しました。もしかすると爆弾とともに監禁された部屋での写真のほうが良いのかもしれませんが、DVDの印刷物で最も写真を大きく使う部分であり、しかも最後です。俳優・小野寺昭さんにとっても記念になるアイテムかと思いますので、苦悶する表情よりも、殿下らしく凛々しさも含んだ表情の写真を使うことにしました。


●ブックレットについて
 このボックスではスコッチの復帰と殿下の殉職、という2つのヤマがあります。表紙に使う写真はスコッチ復帰の方は、この写真さえあればコレだ、という写真のカラーのものが現存していたので迷わず使いました。どうしようかと思案したのは、そこに殿下殉職のどの写真を並べて掲載するかということです。スコッチの方は沖縄ロケの海辺での4人なので、殿下の方も殉職編後半部分の海岸での格闘も考えましたが、やはり中ジャケットと同様な意図で、その後にやってくる転落事故も予期せずに車から顔を出して微笑むカットにしました。何気ない写真ですが、これも殉職編の撮影の際に撮られた1枚です。
 表紙を開けた最初の中ページには、いつもボックスの内容の総合的な紹介文があり、そこに写真も掲載しているのですが、今回はスコッチ復帰の記者発表と殿下殉職記者会見の写真を掲載しました。
 ブックレットに指定されたページ数、判型では限度がありますが、なるべく多くの写真を当時の番宣資料とともに掲載したいと考えています。写真は大量に見つかったカラー写真は、モノクロ印刷に決定していた本文では使っていません。特典映像やフォトデータ集にてカラーのまま御覧いただきたかったのです。ブックレットは便宜上「解説書」と表現されていますが、文章は解説ではなく、番宣資料を補う紹介文という意図で書いています。同人誌ではない公的でオフィシャルな商品としての原則に乗っ取った考え方に基づく作業については、また機会を改めて述べさせて頂きたいと思います。

 

●オーディオ・コメンタリーについて
 まず最初に今回もスニーカー刑事役・山下真司さんは非常に多忙なスケジュールで、海外ロケにもいらしており、ご出演はかないませんでした。ご出演期間のDVDの間には是非、出て頂きたいと、筆者も熱望しております。
 いつものコラムではオーディオ・コメンタリーは特典映像の後の方に入れてますが、ここでは順番を変えます。というのも今回のボックスでは特典映像と同日に収録を行うことになったからです。
 4月16日(木)、麻布十番のスタジオに朝10時集合。ロッキー役の木之元亮さんに進行役も兼ねてご出演をお願いし、殿下役の小野寺昭さんとお2人でトークを展開して頂きました。オーディオ・コメンタリーの映像は、第414話「島刑事よ、永遠に」。特典映像の方でももちろんこの殉職編はピックアップされるのですが、小野寺昭さんは、かなり久しぶりにこの作品を御覧になるとのことで、それゆえに、収録時のリアルな感情を伴ったエモーショナルなお話も出て、貴重なオーディオ・コメンタリーになりました。

 

●特典映像について
 コメンタリーを収録した後、午後からは放映当時の日本テレビプロデューサーの岡田晋吉さん(「しんきち」さんと呼ばれるときもありますが、正式な読みは「ひろきち」さんです。)も合流しての特典映像「アンソロジーメイキング」の収録となりました。主なチャプターは下記のような感じです。

 

・プロデューサー 80年代へ向けての戦略
・沖 雅也の復帰と沖縄ロケへ
・現場での殿下とロッキー
・殿下殉職に向けての準備段階
・殿下の殉職

 

 この中に、ロッキーと早瀬令子の結婚話も話題に含まっています。限られた質問時間だったのと、話題にしても別番組なのでスチール写真が使えない恐れもあり、小野寺昭さんが沖雅也さんと共演された『俺たちは天使だ!』については敢えて触れずに、『太陽にほえろ!』での話題に終始させて頂きました。ご了承下さい。
 今回からは今までの映画評論家・金澤誠さんに代わり、不肖、筆者がインタビュアーをつとめさせていただきました。これまでも1978年放映分のボックスからは現場に立ち会い、内容面での相談を受けたり、ラフ編集版からチェックさせて頂いて、挿入する写真の手配やテロップの修正などを監督、特典映像のプロデューサーさんとも相談させて頂きながら進行していました。この二方には以前から特典映像からインタビュアーを消せないかという相談をしていましたが、構成上難しいということなので、ずいぶん前に発売したもので、僕の発案によるキャスティングが実現したジーパン刑事のボックスでは、インタビュアーとして自分が出ることになりましたが、今回は1980年代に入るという節目で、作風も変えようという中で再度、インタビュアーを画面上に出さない作り方を提案し、採用していただきました。見ている人はその俳優さんだけ見ていたい、というのもあると思いますから。撮影の時には、後から編集する際にどのようにでもつなげる事ができるように、出演者の皆さんがしゃべっている間、僕の声がかぶらないように、声を出さずにうなずいたりしながらリアクションをしていました。
 1980年放映分はオフショットの写真も含めて、多数の写真が現存していたので、それは特典映像にも話題にあったものをインサートさせて頂きました。撮影風景の写真も前回までに無く豊作でしたので、より「アンソロジー・メイキング」っぽくなったのではないかと思います。

 

●フォトデータ集について

 ジャケット、ブックレットや特典映像にスペースや収録内容の都合で、人物がより小さくなってしまうロング・ショットの良い写真、そしてもちろんモノクロ印刷のブックレットなのでカラーで見せられない写真は、大きく見ようと思えば見ることができるフォトデータ集への収録にしました。今回は、現存している収録エピソードの放映期間のカラー写真は、手の位置が若干違うなどの微妙な違いやピントが合っていないボヤけた写真を除いては、メニュー画面への使用と合わせて、ほぼ全部収録しました。中には他で使ったものでも、写真の加工がされていないオリジナルのままで収録しておきたい写真も含んでいます。今回はカラー34点、モノクロ30点です。

 

 次回のDVDは1980年7月放映分から年末までの作品です。殿下に代わって神田正輝さんのドック刑事が登場します。特典映像にはご出演頂けるのか?またスニーカー刑事役の山下真司さんは今度こそ出ていただけるのでしょうか?まだ未定です。


「太陽にほえろ!1980 DVD-BOX I」構成・監修者・高島幹雄

 

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