『太陽にほえろ! 1981 DVD-BOX II』が発売になりました。DVD-BOXの制作サポートを発注頂いている高島幹雄が、ご依頼により僭越ながらDVDの制作エピソードを主体にしたメイキン グコラムのようなものを書かせていただいてます。よろしかったら気楽におつきあい下さい。(いつも同じ書き出しですみません)
●『太陽にほえろ! 1981 DVD-BOX II』について
『太陽にほえろ!』のDVD-BOXシリーズでは1978年放映分以降、6月放映分までの上半期作品と12月放映分までの下半期作品を分割収録していく 形式で、今回は1981年7月から12月まで放映された作品26話分を収録しています。
この『太陽にほえろ! 1981 DVD-BOX II』の収録作品が放映された時期は、すでにボスの石原裕次郎が解離性大動脈瘤という重病で入院、長期欠場中。しかし大手術も成功して回復に向かう様子が報道され明るい光が見え始めた時期です。秋にはスニーカー刑事役の山下真司が辞職というかたちで番組を降板、代わって史上最年少新人刑事・ラガー刑事、演じるのも新人俳優であった渡辺徹が登場します。ただ残念な事にラガーの登場編で、劇中でニックネームが決まるセリフを受け持っていた沖雅也扮するスコッチ刑事が、その回を最後にこの年の出演が無くなってしまいました。そして1981年最後の放映日がクリスマスの12月25日にあたり、そのタイトルも「帰って来たボス―クリスマス プレゼント―」で、ボス・石原裕次郎が七曲署に復帰して、この年は暮れていきました。そういうレギュラー陣の流れがある作品群です。
●『太陽にほえろ! 1981 DVD-BOX II』のBOXアートについて
ボックス・アートのメインカットは、1981年8月14日に、七曲署のセットが組まれていた東京・世田谷の国際放映(現在の東京メディアシティ)で行われたラガー刑事登場記者発表において撮影された集合写真です。ただこの写真には、ボス・石原裕次郎はこの時、療養中のため写っていません。ボスについては、1981年11月26日の石原裕次郎復帰の日、第489話「帰って来たボス―クリスマス プレゼント―」にて、ボスが休養以来初めて七曲署に入ってくるシーンの写真を使う事にしました。この時期、現存するカラー写真が大変少なく、その中から選び使いました。
●各中ジャケットの写真について
各ディスクの中ジャケットを選ぶポイントについては以前のコラムをご参照頂ければと思います。各ディスクのナンバリングは、「1981 DVD-BOX」からの続きの通しナンバーになっています。
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『太陽にほえろ! 1981 DVD-BOX I』に収録の第463話「六月の鯉のぼり」にてしばしの療養から復帰したスコッチ刑事・滝隆一役、沖雅也の復帰後初主演作である第467話「スコッチ非情」 から拳銃を携えたカットを使いました。実際にはヨコの写真ですが、タテにも使える写真を選びました。スコッチのほぼ全身です。本放映当時はこのエピソードを見ると、今後もスコッチのこのような勇姿、主演作品をもっと見られるのでは?という期待感もありましたが、その後の通常の主演作は第474話「ロボは知っていた」のみで、ラガー登場の翌秋放映から再び欠場、1982年1月に殉職となってしまいました。名優・沖雅也の残された写真と映像をこのボックスでも保存出来ればと思います。ジャケットの内側には無加工のヨコ型、オリジナルの写真も掲載しています。
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『太陽にほえろ!』の放映10年目突入を記念しての鹿児島ロケ編、第469話「東京・鹿児島・大捜査線」と第470話「鹿児島・東京・大捜査線」、2週連続の前後編のプロモーション用カットとして撮影された写真を使いました。ドック刑事・西條昭役の神田正輝、スニーカー刑事・五代潤役の山下真司、そしてロッキー刑事・岩城 創役の木之元亮、そして特に後編で活躍するゴリさん・石塚誠役の竜雷太の4人が拳銃を持ったカットです。
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スニーカー刑事の最終話、第475話「さらば! スニーカー」から、妹・早苗を射殺した犯人を追いつめたスニーカーの鬼気迫る表情も印象的なクライマックス。本放映当時はアップ目の写真が多く使われており、あまり見られなかった、手すりが手前にありながらも全身が写るカットです。
尚、このディスクまでの収録内容は、 『太陽にほえろ! 1981 DVD-BOX I』と変わらぬメンバーなので、ジャケット裏面の集合写真も前回を踏襲しています。
山下真司さんは特典映像への出演は叶いませんでした。筆者個人的には好きなタイプのキャラクターがスニーカーであり、その後、約30年近く、山下真司さんの出演作品も注目してきたのでお伺いしたい話がたくさんあるのですが、非常に残念です。そんな思いも込めてブックレットでは第475話「さらば! スニーカー」は見開き2Pで掲載、フォトデータ集に収録した写真と合わせても、多めに見られるようにしました。
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新人俳優だった渡辺徹のデビュー作でもある第476話「ラガー刑事 登場!」からこのディスクは始まります。ジャケットに使ってみた写真は、そのドラマ本編の写真ではなく、8月に撮影され、ラガー登場時の宣伝用に多く用いられたいくつかの写真の中の1つにしました。
ジャケットの裏面は、ボックスのメインカットと同じものを用いています。この時の写真もカラーの現存率が低いのです……。
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普通に考えればジャケットの表面に相応しくない構図なのかもしれませんが、そこはボックスの中にセットするものだからという割り切り方で、第483話「落し穴」から主演刑事のドックと、この頃には出演頻度も増えてセミレギュラーからレギュラーに昇格するのでは?とさえ言われた吉野巡査役の横谷雄二との写真。
この少し前の第481話「闇の中の殺人者」ではラストシーンにて、吉野巡査が署長から一係の手伝いを指示されるシーンもありました。これはボスの復帰を待つ時期に、スコッチ刑事が欠場してしまい、一時的に6人に減ってしまった分を埋める策でもありました。
この場にてブックレットには書けない私見を言わせて頂くならば、もう29年も経つ作品内容の事を云々しても仕方ない事ですが、ボス復帰の回には、留守を守った吉野巡査・横谷雄二と西山署長役の平田昭彦にも映像に出ていて欲しかったと当時から思っていました。
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最終ディスクは、第489話「帰って来たボス―クリスマス プレゼント―」を大フィーチャー。ボス復帰の日、 撮影は1981年11月26日の写真はモノクロでも選びきれない程の写真点数があります。ジャケットは正面ではないですが、本編ラストシーンにある一係室内での乾杯で、最後の最後でボスと山さんの二人が乾杯となるカットが写真として撮影されたものにしました。ボスの代行をつとめてきた山さん=露口茂の表情が気持ちを表しているようです。
また裏面も通常の集合写真ではなく、撮影所に帰って来たボスを入り口で迎えた時のものにしました。この回から、おなじみの国際放映ではなく、ボスの体調を考慮して空調の良い東宝撮影所に七曲署のセットを作って撮影されました。
●収録特典について
このボックスでは、新人刑事ラガー登場とボスの復帰を主なテーマにした映像特典のインタビューになっています。
収録は2010年2月24日(水)に都内のスタジオで行われました。
先に第476話「ラガー刑事 登場!」のオーディオ・コメンタリーの収録を行いました。ラガー刑事役の渡辺徹さん、ロッキー刑事役の木之元亮さんがスタジオに到着。
今回も木之元亮さんに進行役をお願いし映像を見ながら、フリートークで語って頂きました。お二人とも演技だけでなくトーク番組、バラエティ番組への出演も多いので、楽しい内容のトークが展開されていきました。
オーディオ・コメンタリーの収録中にもう1人の今日の出演者である、一係室の紅一点、ナーコこと松原直子役の友直子さんもご到着。オーディオ・コメンタリーを録り終えた木之元さん、渡辺さんと歓談の後、特典映像の収録となります。
今回はスケジュールの都合で前週の2月17日に別撮りとなった番組プロデューサー・岡田晋吉さんのインタビュー時に撮影しておいた特典映像に出演の3人へのメッセージビデオも交えながらの楽しく、話がどんどんふくらみ、ふくらみ過ぎて入れられないような話も飛び出しつつ撮影は進んでいきます。
ちょうどこの日は友直子さんの誕生日。3人での撮影終了後には花束をプレゼント。その模様も特典映像の最後に収録しています。
先に撮影が終了した木之元亮さん、友直子さんがお帰りになった後で、渡辺徹さんの単独インタビューです。役柄だけでなく、実際に新人俳優だった渡辺徹さんの俳優への道、レギュラー入りしての話だけでなく、第460話「スニーカーよ、どこへゆく」でワンシーンだけのテスト出演の時のエピソードもお話し頂きました。
こうして撮影したものを編集して出来上がったのが、40分弱の特典映像です。今回はちょっとした同窓会的トーク番組のような仕上がりになっているかもしれません。
チャプターのタイトルを紹介しておきます。
特典映像『アンソロジーメイキング ラガー刑事登場とボスの復帰』
のチャプタータイトルを紹介しておきます。
●オープニング
●プロデューサーが語る 渡辺徹の起用とラガー刑事の設定
●ボス・石原裕次郎の復帰
●俳優「渡辺徹」の誕生
●初めての撮影現場
●ラガー刑事としての役作り
●仲間たちとの再会
●岡田プロデューサーからのメッセージ
●ラガー刑事を迎えた仲間たち
●ボスとの出会い
●ファンの皆様へのメッセージ〜エンド・クレジット
もう1つの収録特典である「フォトデータ集」。
限られた点数にどう選んでいくかそうとう悩みました。ここに収録されているトピックスだけでも、鹿児島ロケ、スニーカーの辞職、ラガーの登場、そしてボスの復帰と大きな出来事が4つ有り、それぞれに膨大なモノクロ写真のネガが残っていました。それに対して今期の収録内容についてのカラー写真は先にも申しましたが非常に少ない。もともと紹介点数限られるので、むしろそれを貴重な場面が多く残るモノクロ写真を1点でも多く紹介出来るので不幸中の幸いと考えて、選び、構成していきました。
また今回はカラー写真は現存するものでピント等撮影状態がいいものは全部紹介して、モノクロ写真は前出の第469話「東京・鹿児島・大捜査線」と第470話「鹿児島・東京・大捜査線」、第475話「さらば! スニーカー」、第476話「ラガー刑事 登場!」そして第489話「帰って来たボス―クリスマス プレゼント―」に絞って、本編のスチール写真だけでなくメイキング、記者会見等があるものはそれも収録しました。
鹿児島ロケ中に行われ途中で中断したというサイン会に群がる群衆、第475話「さらば! スニーカー」の当時は見られなかった貴重な場面写真、ラガー刑事登場の記者会見やプロモーションカット、タイトルバック撮影時の写真、ボス復帰の記者会見やボスを迎える仲間達の感情までも写し出されたような写真の数々は感動も新たに見る事が出来ると思います。特にボス復帰の撮影風景のネガをチェックしていた時には、本当に嬉しそうな共演者たちの表情に涙腺が緩みかけました。その他のエピソードでいつもはフォトデータに入れているメイキングカットをその分、写真は小さめになってしまいますがブックレット『太陽にほえろ! 名場面集 1981-II』の方にも入れるようにしました。
次回は『太陽にほえろ! 1982 DVD-BOX[10周年記念]』(仮題)。
第490話「われらがボス」からはじまる『太陽にほえろ!』放映開始10周年イヤー。沖雅也が演じたスコッチ刑事の殉職、三田村邦彦扮するジプシー刑事登場、カナダロケによる10周年記念作品で木之元亮のロッキー刑事が殉職し、第1回から出演してきた下川辰平の長さんが転勤、その後の世良公則扮するボギー刑事の登場と竜雷太までも降板となったゴリさんの殉職、地井武男がベテラン刑事・トシさんとしてレギュラー入り……激動の1982年放映作品がついにDVD化となります。
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